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ビジネスローン特集

ナゴヤ、愛知県、中部圏へ出店のためのビジネスNAGOYA.net
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ビジネス・経営者インタビュー

インタビュー 経営者から見る「ナゴヤ・ビジネス」 vol.1
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ロレックスなどの高級時計、宝飾品の店として全国屈指の販売実績を誇る一方、一家で出演するテレビCMでお茶の間の人気者に。
「高級なのにベタ」。
相反するイメージを操り、ナゴヤ人の心をつかむ美宝堂ビジネスのマジックの秘密とは?

野々垣氏

「ナゴヤのビジネスで成功するには美宝堂のダサさがいいんだ!」って、ダサいのは狙ってるんじゃないんですが(笑)。

(株)美宝堂 代表取締役専務 野々垣敬さん

Profile
1955年、美宝堂創業者・野々垣学氏の長男として生まれる。明治学院大卒。銀座の時計店での修業を経て、25歳で美宝堂入社。名物のテレビCMを自ら手がけるなど、現在の美宝堂のイメージを確立したビジネス仕掛け人。マジシャンのプロデューサー、長唄三味線の名取りなど、意外な裏の顔を持つ多芸の趣味人でもある。

■ナゴヤじゃ色モノ。ヨソから見るとスゴイ店(?)

最近はナゴヤ周辺以外からのお客さんも多いとか。
野々垣氏 ええ。ただ、どうもヨソからのお客様は、ウチのことを何だかスゴイ店だと思っていらっしゃるようなんです。大阪からわざわざ一泊でいらっしゃって、私を見るなり「あなたから買いたいんだ!」とおっしゃる方までいて。ナゴヤじゃ、ウチは色モノじゃないですか(笑)。ところが、ナゴヤでの美宝堂のイメージと他の地域でのイメージとの間にすごくギャップがある。純粋にスゴいとか、ありがたがってまでくださるとか。それが何だか申し訳なくってね。
それはすなわち、ナゴヤに対するイメージの変化でもあるんでしょうか?
野々垣氏 そうでしょうね。ひと昔前までのネガティブなイメージはほとんどなくなっている。しかし、実際に名古屋に暮らしている私たちからすれば別に昔と変わっていない。その分、実像と虚像のギャップが大きくなっているのかもしれません。
名古屋を中心とした東海、中部エリアのビジネスで成功するための秘訣は何でしょう?
野々垣氏 先日、ある方に「ナゴヤのビジネスで成功するには美宝堂のやり方は絶対に間違っていない。あの泥臭さ、ダサさがいいんだ!」とお褒めに預かりました。
ダサいのは別に狙ってやっているワケじゃないんですが(笑)。
ただ、ナゴヤのビジネスではスマートなやり方よりもベタな方がウケることは確か。名古屋に限らず、これは世界中のビジネスどこでもそうだと思うんですが、どんなところでもより多くの人にウケるのは、ちょっとベタなモノじゃないでしょうか。

■名古屋ビジネスの立地性は“面”ではなく“点”で見る

CMの決まり文句『名古屋清水口の美宝堂です』によって、この地方のほとんどの人は美宝堂の場所を認知しています。あれは悪立地を逆手に取った名コピーですね(※1)。
野々垣氏 いや、もともと語呂がいいから言ってただけなんですよ。
しかし、事実、ウチがここまで生き残ってこれたのはビジネスとしての立地が悪かったから。名駅や栄の老舗時計店は、ここ20年で軒並み店をたたんでいます。今は一等地に出店すればそれだけで周辺からの相乗効果を期待できるという時代ではない。
むしろ、“その他大勢”になり埋没してしまう怖れもある。独自の個性を打ち出せば、名駅、栄である必要はありません。
名古屋エリアに新規出店する場合、立地の選定のポイントは?
野々垣氏 名古屋は決して“ミニ東京”“ミニ大阪”ではない。ビジネス都市としての発展の仕方が違うんです。
したがって、“面”で立地の特性を推し量ることが非常に難しい。栄だから、名駅だから、あるいは大須だから繁盛するとかこういう業種が向いているとか、あまりビジネス・マーケティングの傾向を見出せない。
あくまで“面”ではなく“点”なんです。人の流れや流行っている店だけを見て、このビジネス・エリアがいい、と判断しないよう注意が必要です。

■テレビCMでキャラを売り出し1対1の関係を築く

最近のテレビCMは、専務ご自身も出演されていますね。
野々垣氏 2年ほど前から出るようにしました。と言うのも、店にいられる時間が多い人間が出た方がよいだろうと考えたんです。遠方からお店にいらして「金の間」(※2)で記念撮影して、というお客様も多い。そこにテレビに出ている私が現れ、お相手させていただくだけで、とても喜んでもらえる。
東京の企業やお店は、テレビCMを打つことをカッコ悪いと考えているようですが、名古屋ビジネスではお客様と親しい関係を築くには非常に有効です。
マスコミを利用してパーソナルイメージを打ち出す。逆転の発想ですね。
野々垣氏 広い商圏で不特定多数の方を相手に商売する、というやり方とは相反するかもしれませんが、最近は特にお客様とのパーソナルな関係作りが大切ではないか、という気がするんです。
「あなたから買いたい」とおっしゃってくださる方が実際にいらっしゃる。そういうお得意様には携帯電話の番号をお伝えして、お問い合わせに対して直接ご返事するようにしています。
今の世の中、インターネットで相手の顔を見なくても物が買える。それが逆に、個対個のつながりを求める気持ちを強くしている。広い商圏で商売をしながらも、お客様とより近しい関係を築く。名古屋のビジネスで成功するためには、この相反する要素の両立が重要なのかもしれませんね。
(株)美宝堂
1950年創業。年商50億円(本年度見込)。創業当時は国産時計を主力としていたが、70年代前半にイチ早く舶来の高級時計に着目。社長、専務が先頭に立って海外での買い付けに乗り出し、現在のビジネス路線を決定づける。82年に現在の美宝堂1号館完成。ロレックスの10年保証など独自のサービスも実施。全国でも屈指の“ロレックスが売れる店”として揺るぎない知名度と評価を誇る。
愛知県名古屋市東区白壁4-1
TEL 052-931-5001(代)
http://www.bihodo.co.jp
美宝堂
注釈

※1
テレビCM=1981年に社長出演作がオンエアされて以来、年間約10本ずつという驚異的な更新ペースで続くファミリーCMは今や名古屋名物のひとつ。美宝堂と言えば、名古屋人なら真っ先に社長&孫が登場するテレビCMが頭に浮かぶ。専務自ら原案、絵コンテ、演出、編集まで手がけている、まさに家内制手工業CM。

※2
金の間=100万円以上の商品を購入(する気がある、あるいは、する気がある素振りを見せる)のVIP専用の商談室。床から壁・天井、装飾品、パソコン、電話にいたるまですべて金ピカで、消費者の虚栄心をくすぐり、満たしてくれる。

 
インタビューアー アイズ

インタビュアーが見た美宝堂
Successのターニングポイントはココ

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1981年にテレビCMに社長が登場。その後、孫とのコンビが定番になり、名古屋人は否応なく“美宝堂の孫”の成長を見守り(見守らされ?)続けることに。このCMが美宝堂を名古屋一有名な店に押し上げた。
(インタビュアー/大竹敏之)

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