奈良ご当地グルメNAVI

かしわのすき焼き

すき焼きと言えば、通常ならば牛肉が入りますよね。
豚肉で楽しむすき焼きも悪くはありませんが、奈良ではちょっと風習が異なります。

奈良では、月の中旬、天神さま(菅原道真公)の冥福を祈るために、天満宮の宮さんに氏子総代が参列して、神主さんによる祭儀が秋祭りとしておこなわれています。
その際、天神さんの守護物が牛であるために、牛肉を使わずその代わりとして鶏をつぶして「かしわ(鶏肉)のすき焼き」を作って親戚などに振る舞うのが常識でした。 奈良では、各種お祝いの席では「かしわのすき焼き」が食卓にあがるごちそうでした。

「かしわのすき焼き」では、牛肉の代わりとしての鶏肉の他に、菜っぱや松茸を入れるのも特長です。
松茸の香りや肉の味が菜っぱにしみて、とてもおいしいのです。
同じく菅原道真公をまつる九州でもすき焼きは牛肉ではなく鶏肉を使うところが多いのはうなづけるところです。

関西地方でも同様にかしわを使ったすき焼きが好まれる傾向にあります。
菅原道真公が云々というのもありますが、やはり鶏肉の方がヘルシーで体にも良いのではないかと思います。
一度試してみるとわかりますが、鶏肉で作るすき焼きも案外悪くありませんよ。 鶏肉独特の旨みが抽出されて鍋の中が別世界になりますから。