大分ご当地グルメNAVI

県民が愛する魂の果実カボス

似たようなものと言っては失礼ですが、九州は大分県産のカボスと、四国は徳島県産のスダチは、他県の人間にとっては、とりたてて思い入れもないため、どうしても「同じようなもの」という見方をしてしまいます。
しかし、そこには県民の威信をかけた戦いがあるようですね。

大分県民は、カボスこそが柑橘系の王様であると信じて疑いませんし、徳島県民はスダチこそが柑橘類の王者であると一歩もゆずりません。
両県民ともに、どんな料理や飲み物にもそれぞれの愛する果物を使う風習があるようです。

大分県民は、子供の時からカボスをあらゆるものに使うことを肌で感じて育ちます。
特産地である臼杵市に残る言い伝えでは、江戸時代に宗源という医者が京都から大分へ持ち帰った苗木を植えたのがはじまりだとされています。

昭和30年代になって本格的な栽培が始まり、現在では全国の生産量の97%を占めるほどになっています。
カボスの持つさわやかな香りとまろやかな酸味は、「どんな料理にも合う」と県民全員が口をそろえるほどです。
カボスの旬は夏ですが、カボスを使ったポン酢、ジュースなども販売され、今では季節を問わず一年中食卓にならぶ のです。
緑のカボスが一般的に使われますが、地元の方によれば黄色に熟れたカボスもまろやかでおいしいということでした。